滑舌が悪いと悩んでいるあなた!! 絶対に直ります!!
きょん吉
最近、声優ブームもあって声優志望の方が増えましたよね。
声の職人・声優になるためにはきれいな滑舌が必須!!
そんなわけで、私の滑舌改良法をお伝えしたいと思います!!
参考文献:浅利慶太「劇団四季メソッド 美しい日本語の話し方」
本気で滑舌を何とかしたいと思っていらっしゃるアナタにおススメの1冊です。劇団四季の俳優さんたちがなぜあんなに聞き取りやすい台詞の喋り方ができるのか、その基礎ががっつり!!と書いてあります。やっていること自体はすっごい単純なんですけど、その単純を極めることであの超人的な表現力を手に入れることができるわけですよ。ちなみにタイトルのとおり「美しい日本語」を話すためのメソッドですので、日常生活やプレゼンなど人前で喋る機会のある方皆さんに読んでほしいですね(^^)
①口腔と舌の筋肉を鍛えろ!!
きょん吉
私もそうだったんですが、口腔と舌の動きが滑らかでないと、どんなに早口言葉を練習しようが、どんなに外郎売をやろうが滑舌は絶対に良くなりません!!
まずはお口の筋肉を鍛えるところから始めましょう。
方法は簡単です。
口を閉じた状態で歯の表面に舌を当て、そのまま歯の表面をなぞるように右側に20回、左側に20回回します。
言葉で説明するとわかりづらいので、動画をご覧いただけたらと思います。
下の動画の3分50秒あたりがそれです。
ただ、こちらの動画で紹介されている他の運動も口腔と舌の筋肉を鍛えるいい運動ですので、一緒に取り入れられてもよろしいかと思います。
で、これらの運動、美容にいいと紹介されていますが本当です(^^)
ついでに声の出方も劇的に変わります。喉が開くようになるのかな。しんどそうな声ではなく、張り上げなくても通る声が出るようになってきます。
これ、最初のうちはマジで!! めっちゃ痛い(≧◇≦)
でもそれは、それだけ筋肉が使われていない証拠。現に私は昔は10回いくかどうかでへこたれて休憩しながらやっていましたが、今は左右続けてやっても余裕です(^^)
お世話になっている講師曰く
「声優はアスリートだ。日々の鍛錬を怠る奴は生き残れないぞ。オリンピック選手と一緒だ!!」
まったくそのとおりだと思います。
声を維持するためには日々のストレッチ(特に首とか肩回り)も必須でございますが、それはまた別の機会に(^^;
②母音法で発音の基礎固め!!
きょん吉
この母音法。劇団四季の浅利慶太氏が「美しい日本語の話し方」の中で劇団四季の役者の皆様がされているお稽古のひとつとして紹介されているんですが、実は俳優、役者をされている、いわゆるプロの方は口を揃えて「母音を制する者はすべてを制す」っておっしゃるんです。
それだけ母音「あいうえお」は重要ってことなんですね。
こちらに紹介させていただくのは、母音法を元に私が毎日やっているトレーニング法です。先ほどのお口の運動も含めて大体10分~15分くらいかな。出勤途中の車の中とかでやってます(笑) それくらいお手軽なので是非。
-母音の練習-
①大きく息を吸って、息が続くまでひたすら「い・え・あ・お・う」を言い続ける。
②大きく息を吸って、一息でゆっくりと
「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」を1回
③大きく息を吸って、一息でゆっくりと
「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」を2回
④大きく息を吸って、一息で
「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」を3回
⑤大きく息を吸って、一息で
「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」を4回
-子音の練習-
苦手な行がわかっている方は、母音法の練習の応用で以下のように練習しましょう。
例:た行
①大きく息を吸って、息が続くまでひたすら「ち・て・た・と・つ」を言い続ける。
②大きく息を吸って、一息でゆっくりと
「たちつてと ちつてとた つてとたち てとたちつ とたちつて」を1回
③大きく息を吸って、一息で
「たちつてと ちつてとた つてとたち てとたちつ とたちつて」を2回
※さ行・は行は息をたくさん使うので2回繰り返すときは無理に一息でなくてもいいと思います。
この練習を最低3ヶ月継続してください!!
どんな練習も筋肉もきちんと身につくまでにかかるのが最低3ヶ月なのだそうです。
最初の1ヶ月は騙されたと思ってがむしゃらにやるんですが、2ヶ月目で結構疑心暗鬼に陥るんですよね(^^; 焦りというのか、なかなか結果が出ないので。
ただ、3ヶ月目に入ったら、真面目に続けていたら劇的に変わります。
何たって、こんな早口言葉がきちんと言えるようになります。
「となりのきゃりーぱみゅぱみゅとパフィーはよくパフェ食うきゃりーぱみゅぱみゅとパフィーだ」
ぱみゅぱみゅが言えるようになるんだぜ(笑)
ちなみに私がいちばん苦手だった早口言葉がこれ。
「信長どのも信長どのならねねどのもねねどのだ」
今は余裕で言えますよ(^^)v
なぜこの練習法が有効なのか
実は「いえあおう」という5音の並びはいちばん口の形を滑らかに変化させることができる並びなんです。なので、まずは口に形を覚えさせる。これが大事です。
で、次に「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」とゆっくり発音しながら、それぞれが正しい発音か自分でチェックします。
私は10歳の頃から自分の声を録音して聞いているので自分の耳で聞きわけることができますが、自分の声を聞いたことがない方はまず自分の声を録音して正しい発音になっているかどうかチェックしてみてください。
もし、どうしても正しい発音ができないという場合は、YouTubeなどで「滑舌」と検索するとボイストレーナーの方の動画がたくさんでてきますので、舌の位置や口の中の空間の使い方などを勉強して自分の口や舌がどうなっているか確かめてみてください。間違った口の形で発音し続けていたことに気づいてびっくりしちゃいますよ。
早口言葉は何の役に立つのか
きょん吉
では、早口言葉は滑舌の練習の役に立たないのかっていったら、そんなことはありません。
苦手な行を見つけるのにこれほど便利なものはございませんよ(笑)
佐賀の佐々木三郎さんと佐渡の佐々佐吉さんがさる日酒場で皿のサバを肴にさしつさされつしていたとさる人が囁いた
な行
あのアイヌの女の縫う布の名は何
ら行
アンリ・ルネ・ルノルマンの流浪者の群れは、アンリ・ルネ・ルノルマンの落伍者(らくごしゃ)の民と言い改めねばならぬ
私は、この3つと例の信長どのが言えなかったので、苦手行認定して母音と一緒に毎日トレーニングしたことでかなり改善しました。
滑舌が良くなると表現の幅が広がって、お仕事がもっともっと面白くなりますよ!!